おフランス国内で引っ越し
フランス在住の30代後半の主婦です。去年の6月にフランス南西部から西部に引越しをしました。もうすぐ3歳になる息子と生後7ヶ月の娘を連れての引越しだったので体力的に本当に厳しいものでした。
お金の節約のため引越し業者は使わずトラックを借りてすべて自分たちで作業を行いました。荷物は少ないほうですがベッドに冷蔵庫、洗濯機、ガス台などをトラックに積み込むと本当にギリギリで、引越し当日は朝からテトリスのように夫と2人で油まみれで積み込み作業をしました。その間息子は保育所に託し、娘は埃だらけの家を這いずり回っていました。
なんとか荷物を積み終えて、夜の19時ごろに出発しました。隣に住んでいたインドネシア人女性と涙の別れをしてから車を走らせました。新しい家に着いたときにはすでに24時を過ぎていて、息子も娘も車の中でぐっすり(ぐったり)でした。私たちはとりあえず子供たちの寝床を作り、2人を寝かせると荷物を運び込みました。
古いアパートは1階だったのですが新しいアパートは2階で階段を上り下りするのは大変でした。荷物の搬入は明け方の5時までかかり外が明るくなってきた頃にやっと終わりました。夫はそのままトラックを返しに出発して、私は子供たちと眠りました。
ガスが使えない!
夫はその日の夕方に無事帰ってきて、私は水道や電気の業者の対応をしました。後はガスのみ・・のはずでしたが、ガスの業者が来ませんでした。夫に確認してもらうと、ガス会社に申し込みをしてから実際にガスが使えるようになるには1週間以上かかるとのことでした。
フランスでもガス会社は自分で選ぶことができ、クーリングオフ制度もあります。そのクーリングオフの期間が終わるまではガスを使えないということが分り、1週間ガスなしで生活することを余儀なくされました。
6月とはいえ水シャワーは厳しいものがありました。午後の温かいうちに滝修行でもしているような気分で手早く全身を洗いました。さすがに子供たちにはかわいそうだと思い、電気ケトルでお湯を沸かし洗濯籠に貯めて即席のお風呂を作ってあげました。お湯のない生活なんて人生で初めてで、ガスの大切さもよく分りました。これがもし冬だったら・・・と想像すると今でもぞっとします。
日本のガス会社はこんなに不親切ではないかもしれませんが、引越しには段取りが大切であると痛感しました。契約だけで安心するのではなくいつから使えるのかなど具体的なところまで確認する必要があると思います。引越し期間は忙しくて細かいところまで手がまわらないとは思いますが、特に子連れの引越しの場合は電気やガスが使えないと大変なことになります。
うp主から補足
こちらの記事にも書きましたが、日本でもガスは開栓作業が必要であらかじめ予約して業者に来てもらわないと使用できない場合がほとんどだと思います。よほどのことでもない限り1週間以上も待たされるというのはあまりないとは思いますが。
なおこの記事はあくまで個人の感想であり特定の業者などを批判するものではありません。また状況が変わっている可能性もあります。引っ越しやお部屋を借りるというのは決して安い買い物ではありませんので最終的な判断はお客様の責任で行っていただきますようお願いします。
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