一向になくならない詐欺
最近でも定額給付金とかいわゆる特殊詐欺やら最近では下火になってきているワンクリック詐欺とか数え上げれば本当にキリがありませんがここではインターネットにはびこる「儲け話」について考えてみます。一般的に「うまい話は罠がある」とか「儲け話は裏がある」とかよく言われますが、なぜ相手からやってきた「儲け話」は罠がかけられていると言えるのでしょうか。
それは、誰かが儲けるためには、誰かがお金を払わなければならないからであり、この手の儲け話は、必ず参加するに際して(または無料で参加させて後で)お金を払わせる、つまり「参加する人をカモにしてお金を儲けよう」という話だからです。さすがに、あからさまにカモにしようという姿勢が見えてしまってはカモが寄りつきませんから手を変え品を変え手法を変えて罠をかける事になります。
ある組織は「オンラインカジノ」 、ある組織は「○○の養殖」、ある組織は「国際分散投資」や「海外FX」ある組織は「海外旅行業者」などなど、素人が簡単に調べる気が起きないような仕掛けや知識などを鬼の首を取ったかのごとくひけらかします。 (その気になれば調べられるけど、調べるのが超面倒くさい所がポイント)
上記が「詐欺」「ネズミ講」「マルチ商法」はたまた「事業?」なのかという分類は、実は参加する人にとってはたいして意味がある事ではなくて「すべていつかは損をする」ということが問題です。儲けることが出来るのは、その仕組みを作った人(及びその仕掛け人が「直接」仲間に引き入れた人)だけ、という構造で出来ています。その部分さえ理解できれば(難しいかもとは思いますが)、詐欺である(騙す意思がある)という事を証明する必要すら無くなるわけです。(ただし裁判など法的処置などに持っていく場合は証明する必要があります、お困りの方は弁護士などの法律専門家にご相談ください)
そして、その基本的な構造を理解できないか、あるいは「儲かる」という幻想だけを追いかけるあまりに、カモにされているという構造に気が付かない人が一定数いるからこそ、この手のエセ儲け話が昔から現在までいつまで経ってもなくならないんです。各地の消費生活センターや自治体などでも常に注意喚起していますが引っかかる人に限ってそういうの見ないですし。(まあ個人的にはねずみ講やマルチ商法も詐欺の変種だと思っていますが)
例えばお金の成る木を売ってる人がいたとします。皆さまは「本当にその木にお金がなるのか?」なんて調べますでしょうか?私ならまず調べません。なぜなら本当にお金がなるのであれば、それを売って金を稼ごうとはしません。本当にお金がなるのなら、ずーっとその木を持っていればいいのです。絶対に売りに出されたりはしないはずです。だから「本当にその木にはお金が成るのだろうか?」なんて考えるまでもないと私は思います。
おことわり
この内容はあくまで1個人の意見や見解でありまして、特定の企業や店舗、また個人などを誹謗中傷する意図はございません。なにとぞご了承ください。また皆さまはくれぐれも詐欺にはご注意ください。
スポンサーリンク