新人女性スタッフ
20代前半の頃一人暮らしをするために、部屋探しをしました。通勤に便利なエリアに絞っていくつか不動産屋をまわったのですが、その中でも印象に残ったのが女性のスタッフが紹介してくれた部屋です。
20代前半だった私とさほど変わらないような女性のスタッフは、最初からちょっと頼りない雰囲気を醸し出していました。不動産屋のカウンターで話をしている時も、おそらく先輩スタッフであろう男性に何度も話を聞きに行っていたのです。それを見た私は「このスタッフはダメなんじゃないだろうか」と、内心不安になりました。
しかし、しばらく部屋を紹介されているうちに、場所と家賃で興味を引く部屋がありました。その部屋はコンビニが近く、それでいて大通りからは離れていましたのでとても住みやすそうに感じました。この部屋に強い関心を持った私は、さっそく内覧をすることになりました。
懸命に説明するスタッフ
車に乗り込んで部屋のある現地へと向かったのですが、その女性スタッフは私にいろいろと質問をしてきました。それは、私の仕事のこと、休日の過ごし方、趣味などについてです。会話することが好きなのか、部屋探しとはあまり関係ないようなことも聞いてきたので、私としてはちょっと驚きました。ただ、それもまたコミュニケーションの一環なのだろうと、好意的にとらえることにしました。
部屋を紹介されたとき「悪くない」と思いました。ただそのとき、女性スタッフはなぜかやたらと「この部屋がかわいい」ということを強調してきました。ロフトがあるからかわいい、木目調のフローリングだからかわいい、電気コンロだからかわいいなどです。男性の私にとっては女性スタッフの強調するかわいいは部屋決めにおいてまったく重要な要素ではなかったのですが、しきりにプッシュするので曖昧に頷くより他ありませんでした。ただ、良い部屋だと必死にアピールする熱意は伝わってきました。
女性スタッフは終始どこか的外れな印象があったのですが、とにかく一所懸命に仕事をしていたのは伝わってきました。また、最初のインスピレーション通り、場所と家賃はとても魅力的でした。また、かわいいはともかく、ロフトのある部屋に住んでみたいとも思っていました。そこで、その部屋の契約を決めました。女性スタッフはとても喜び、お礼をいわれました。
それからしばらく住んでみて目立ったトラブルはなく、通勤もしやすかったので満足でした。ちょっと頼りない女性スタッフとの部屋決めはいろいろと思うところがありましたが、結果的にその部屋に決めて良かったです。
おことわり
この記事はあくまで個人の感想であり特定の業者などを批判するものではありません。また状況が変わっている可能性もあります。お部屋を借りるというのは決して安い買い物ではありませんので最終的な判断はお客様の責任で行っていただきますようお願いします。
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