飲み会の帰りで
注釈:食事中の方は見ないでください。ってか読む人はいないか(笑)
ある日、私は友人たちと楽しく飲み会をした後の帰り道でした。終電間際の電車に乗った私は、ドア付近に乗っており、楽しかった飲み会に思いをはせていました。
電車内は終電間際ということでほぼ満員状態でした。ぎゅうぎゅう詰めというわけではありませんが、乗車率は100%付近といったところです。(地方の感覚なら満員といってもいいでしょう。乗車率100%ということは定員いっぱいに乗っているということなので)
暫く電車に揺られていたところ、反対側の手すりにつかまっていた女性が、ふらふらしているのが目に入りました。おそらく酔っぱらっているのだと思います。あぁ、きっと彼女も楽しい飲み会で飲みすぎたんだろうなと思って、勝手に仲間意識をもっていましたが、ふらふら加減が尋常じゃなく、周りの乗客たちも心配するほどでした。
すると、ついに彼女は耐えきれなくなったのか、急に倒れてドア付近に寝転んでしまいました。彼女はかなり酔っぱらっていたらしく、倒れたにもかかわらずすでに夢の中でした。私も含め、周りの乗客たちもどうしていいかわからず、ざわざわしていた時です。
寝ながら嘔吐
なんと、その倒れた彼女は寝ゲロをしてしまったのです。さすがのこの状況に、どこからか「うわっ」という声が聞こえてきました。すると、近くにいた男女の二人組がカバンからティッシュを取り出して、その周辺を掃除し始めたのです。
普通であれば、見ず知らずの人(それがきれいな女性だったとしてもです。)の汚物処理なんかしたくないはずなのに、その男女二人組は、嫌な顔をすることなく掃除を淡々としていきました。私はその光景に、何もできない自分が恥ずかしくなりましたが、やはりちょっと手を出すことはできず、手持ちのティッシュを渡すのが精いっぱいでした。
倒れた女性の周りや、女性の顔をきれいにした二人組は、周りに座っていた女性の手も借りて椅子に座らせ、そのころには女性は意識を取り戻し、しきりに二人組に謝罪とお礼を言っていました。
しかし、やはりお酒がまだかなり残っているのか、頭はふらふらの状態でしたので、女性は次の駅で降りることとなりました。そして、彼女を介抱した男女の二人組も付き添いで降りて行ったのです。二人組の方は、それが本来の駅だったのか、介抱したことによる義務感で降りたのかはわかりませんが、とても素晴らしい行動だったと感心したことを覚えています。都会の人間は冷たい人が多いと、田舎出身の私は聞いていましたが、そんなことはないんだなと考えを改めたハプニングでした。
- 上記の記事はあくまでも個人の感想であり特定の事業者などを批判したり逆に宣伝したりするものではありません。またこの記事と状況が変わっている可能性もありますので最新の情報はお手数ですがお客さまご自身でご確認をお願いします。
スポンサーリンク