神経質な住人
私が初めてした一人暮らしでの事なのですが、築20年くらいの小さなアパートの2階に住んでいました。1Kで狭かったのですがロフトもあったし、私にとっては申し分ないお部屋でした。
少し神経質な人が1階に住んでおり、何かあると床からドンッと何かで叩かれることはありましたが、静かにしていれば何も言われなかったのでさほど気にはしていませんでした。むしろ向こうの部屋でガンガンと歌う歌声の方が私にはうるさく感じていたくらいです。(床から叩く音するって相当神経質な住人の気がするのはうp主だけ?)
初めての一人暮らし、とにかくインテリアにこだわりたくて玄関も可愛く飾り付けしたくて小物やお花を飾ったりしていました。そして芳香剤にはグレードの消臭センサーという、人が通ったのを感知してプシュッとスプレー状のいい香りが出る物を使っていました。通る度にいい香りがして私はとても気に入っていました。
火災警報器鳴ってるって。
ある日、仕事中に私宛で会社の方に電話がかかってきました。なんでも私の住むアパートの管理会社らしく、聞いてみると私の家の火災報知器がずっと鳴っているらしくすぐ家に帰って確かめてほしいという連絡でした。
急いで帰ると1階の神経質な住人と消防車が2台来ており、私は大事だと思って急いで部屋のドアを開けました。すると、消臭センサーが何故か断続的にスプレーを放っていて真上にちょうどあった火災報知器がずっと鳴りっぱなしになっていたのです。消防士さんが笑いながら止めてくれましたが、私は恥ずかしくてたまりませんでした。
消防車は1階のあの神経質な住人が呼んだみたいなのですが、もう私を目で殺そうとでもしてるのかのように睨んでいました。すぐに消臭センサーは捨てたのですが、しばらく火災報知器は誤作動したかのようにどんな時でもなるようになり、本当はダメな事なのでしょうが毎回消防車を呼ばれても困るので外してしまいました。
あの時は本当に恥ずかしさと何故か罪を犯してしまったかのような罪悪感がとてつもなくあり、今思い出しても気分が悪くなります。神経質な住人の睨み、野次馬で集まって来たご近所さん、半笑いの消防士さん、みんなが私を責めているような気がしてその後は1年くらい住み続けていたのですが居心地が悪すぎてすぐ退去しました。
その事を結婚した後に主人に話すと、家賃が安い物件はそれ相応の住人が住み着くから安いからといって安易に契約すると痛い目に合うよ、と言われました。確かにその通りでした。確かに例の件は私が悪いのですが、消防車を呼ぶことはないだろう、とずっと思っていました。
うp主から補足
文中の火災警報器ですが消臭剤のかかりすぎでダメになったものと思われます。故障でダメになったとなると本体ごと交換するしかないと思われます。(この手の警報器は故障すると警報が出るようなものが多いので、かと言っていざというときに警報が出ないと役目をなさないので)
なおこの記事はあくまで個人の感想であり特定の個人や業者などを批判するものではありません。また状況が変わっている可能性もあります。お部屋を借りるというのは決して安い買い物ではありませんので最終的な判断はお客様の責任で行っていただきますようお願いします。
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