ガスメーター(マイコンメーターともいいます)の機能について
※過去に体験記事を載せたのですがその中にガスメーターにまつわるものが何個かありましたので当サイトでも解説します。当記事は説明のため写真(画像)を多用しています。お客様のご利用環境によってはページが重く感じられるかもしれません。ご了承ください。
はじめに・・・
当サイトご覧の皆様には都市ガス利用、LPガス利用とおられます。またガス種やガス事業者、使用状況などによってメーターの機能や設定が違う場合があります。LPガス小売り業者(消費者にガスを供給する業者)だけで全国に2万社以上あり、さらに都市ガス事業者も多数ありますので当サイトでこれらをすべて網羅するのは不可能です。ですのでここでは賃貸物件に入居中の方のための一般的な解説になってしまう事をご承知おきください。以下は特記が無ければLPガス、都市ガスとも共通です。
現在ほぼすべてのお部屋で少なくてもマイコンメーターというのが付けられていると思います。さらに計測部分も電子センサーになったものもあります。この種類のメーターはE型と言います。(従来のメーターに比べて小さくなった分長方形のような形状になっています、また使用量表示も液晶になっています)対してS型は機械式で計器表示もアナログです。その他の機能は変わらないです。使用量の測定はもちろんですがマイコン(ミニコンピューター、電池で動きます)がメーターに組み込まれているのでガスの流れ方(使用状況)を常時確認しています。(電話回線などで集中監視センターと連携しているものまであるらしい)下記は正常動作中の写真です。ガス機器が止まっている状態、とろ火使用中の状態、通常コンロや給湯器使用中の状態を順に写真にしました。
ガス漏れなどが無ければお客様で復帰可能な場合
消し忘れ:長い時間ガスをつけっぱなし(例:湯沸かし点けっぱなしなど)の時に流量&時間でガスを遮断します。(なおメーターへの流量&時間設定はガス販売店の係員、またはメーター自体が自動で行います。)
※なおL設定表示はこのページの一番上の写真です。
地震発生(震度5相当以上の揺れを検知)の場合
LPガスの場合:使用中のみガス停止。ただし供給設備部分で止まる場合もあります。
都市ガスの場合:使用不使用に関わらず停止が多いです。
流量オーバー、使用時間オーバー(設定がある場合のみ)
ガス警報器、一酸化炭素警報器などと接続してありそれらの警報が作動した場合
ここまでは周囲にガス漏れが無ければ復帰が可能です。(ガス漏れの場合はこちらをご覧ください。)
(復帰の方法はこちらのページを参照してください。)
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基本的に業者への連絡が必要な場合
配管ガス圧低下:ガスが無い、または供給設備で何らかの異常が起きていて圧力が規定以下の場合にメーターで遮断します。
一時的に大量のガスが流れた(漏れた)場合、この場合ヒューズ元栓がついていればそこで止まることもあります。
メーター電池の電圧低下(要するに電池が切れそうな状態)この表示が出た場合保安機能が働かなくなるので要注意、過去には悲惨な事故もあったので完全な電池切れの場合はガスが止まるようになっています。
またマイコン自体の異常が無いかも別回路で確認されていて異常検知するとガスが止まります。
メーターの電池切れ、メーターの故障はメーターごと交換になりますので当然ですが速やかにガス事業者への連絡が必要です。でないといつまでたってもガスが使えません。配管の劣化や落雪や災害なんかで配管ガス圧低下の表示が出ることがあります。(ガス配管が破損の場合が多い)これもすぐにガス事業者への連絡が必要です。ゴム管や配管など劣化してごくわずかなガス漏れが続いた場合ガスは止まりませんがメーターに警告が出るようになります。(微量ガス漏れ写真、昔の画像で見にくいですが)(都市ガスの場合ガスが止まる場合もあります、これは事業者の設定によります)
メーターの電池や警告などに関して(すぐ復帰できるもの以外)業者側の定期チェックや遠隔チェック(ある場合のみ)で判明する場合もありますがこれらは原則消費者からガス業者への連絡が必要となっていますので注意が必要です。
ガスメーターの略歴
昭和48年ころに法令改正でボンベ単位での販売(質量販売ともいいます)から原則メーター売り(実ガス使用量、体積計算での販売)になりました。屋台や模擬店など向けは小型容器での容器売りが現在でも認められています。
昔はボンベ単位での販売でしかも1本のみ設置の家庭が大半だったのでコンロからガスが出なくなるとその都度電話で業者を呼んでいました。近年は戸建てでもボンベ2本設置が普通になっています。(この理由については後日別の記事にします)
メーター自体は明治時代ころからあったようですが高価品のため限られた箇所での使用だったようです。現在のように設置義務も勿論ありませんでしたので。ガスメーターも初期のころはただ計量するだけのメーターで、古い形はちょっと昔の水道メーターのようにずらっと針が並んでいて1個1個読まないといけないというのが多かったです。昭和40年代くらいから数字タイプのものが登場、昭和50年後半くらいに現在の形に近いメーターが出始めたようです。
都市ガスメーターの場合、家庭用は10年で交換になりますがそのまま廃棄というわけでなくメーター製造会社に送られて再生品としてリユースされます。メーターの傷み具合やガス会社により多少違いはありますが2~3回はリユースが出来るようです。ガスメーター製造各社とも同じ図面&仕様で製造しています。(勿論小型、大型などの違いはありますが)LPガスメータの場合は使用済みメーターはリユースは出来ないようで専門業者による粉砕処理~リサイクルになるようです。
おことわり
この記事は一般的に言われている事項でありまして、各販売店やガス事業者により細かな違いがあります(特に実際の運用など)したがいまして、当サイトに記されている記事と販売店さまからの指示が違う場合があります。その場合にはガス事業者や販売店の指示に従っていただきますようお願い申し上げます。
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出典元:一般社団法人日本ガス協会・日本ガスメーター工業会・日本LPガス団体協議会
[…] ス機器かな?と思われます。現在ですと一定時間以上連続でガスを使い続けるとメーターが自動でガスを遮断するようになっています。(類似の体験談が多いのでガスメーターに関しては […]
[…] ところ、ガスレンジが反応しません。それもそのはず、お風呂のスイッチを入れっぱなしにしたまま何時間も放置していたために、安全装置が作動して全てのガスがストップしたのです。 […]